そんな感じで私はりっちゃん、ラビと一緒に
”私が死んでしまった世界”に来た。
降り立ったのは、パラレルワールドのりっちゃんの家だ。
紗奈
そういえば、こんなにほいほいきちゃって、世界の歪み、とか大丈夫なのかなぁ…
律
君が死ぬかもしれないのに、世界の歪みとか言ってられないよ
りっちゃんがピシャリと言った。
紗奈
…ま、まあそうなんだけどさ
紗奈
ちょっと気になったっていうか…
ラビス
まあ余程のことをしない限り、世界が滅びるほど歪んだりはしないから大丈夫だよ。紗奈ちゃん♪
ラビが笑いながらそういった。
なんとなくりっちゃんの部屋を見渡す。
りっちゃんの机の上には…”私”の写真が飾られていた…。
紗奈
…ところで私はあなたの紗奈じゃないんだけど、あなたの紗奈のことは、いいの…?
紗奈
まだ未解決なのに…
わたしはちょっと引っかかったことを口にした。
律
実は紗奈が死んでからすぐに君のところに行ったわけじゃない。もう半年以上たってるんだ…
律
でも犯人はまだ捕まっていない。…それどころか、僕まで容疑者になってる
律
僕はどうすることもできない気持ちにいら立っていた
律
大事な人を守れなかった悔しさも…。犯人をみつけられない無力さも…
律
半年間…僕はひたすら、紗奈を守れなかった自分を責めて責めて…。…泣いていただけだよ…
紗奈
りっちゃん…