2-23

お前はなんだ。どうして生きている…?

確かにこの手で殺したと思ったが…

紗奈
……

…答えないか

まあいい

最初はさすがに驚いたが、ただの人間のようだしな。大方、姉妹か双子かというところだろう

紗奈
(パラレルワールドの私を殺したのは、こいつ…?)

紗奈
(私の顔をみて、驚いて、何者かを調べる為に、わざと私をここまで運んだの…?)

紗奈
…あなたは…誰…?

……なるほど

その様子だと、俺が殺したということは、特につかんでいなかったようだな

…かわいそうだが、君にはここで死んでもらうよ

もう一度ナイフをかまえる男。

紗奈
(…殺される…。…どうすることもできない…)

紗奈
(こわい…こわいよ…)

紗奈
(助けて…)

紗奈
(助けて…りっちゃん…!!)

”ガシャーン”…

そこにガラスの割れる激しい音が鳴り響いた。

なんだ!?

っと男の声。

…私はいつのまにか固く閉じていた目を開いた。

倉庫…らしき場所の天窓のガラスが派手に割れ、

そこから何者かが入ってきたようだ。
明かりといえば月明かりとランタンのみ。

その薄暗い明かりに照らし出された人物は…。

紗奈
…えっ!?りっちゃん!?

なんと、そこには、りっちゃんが立っていた…。

 

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