3-8

カナト
…ちゃん…紗奈ちゃん

カナトさんの声がする。

はっとして目を開けると、日はだいぶ傾いていた。

紗奈
え、あれ、今何時!?

紗奈
まさか、わたし、あれからずっと寝てました!?

カナト
うん、ぐっすりと

クスクスと笑うカナトさん。

紗奈
(うわ…。私、なにやってるんだろっ)

カナト
そろそろ起きないと、少し寒くなってくるかも

紗奈
う、うん…起きる…

紗奈
(っていうか寝るつもりなんてなかったのに…)

カナト
それじゃ俺、これから用事があるから、行くね

紗奈
あ、はい…

カナト
それじゃ、またね

紗奈
う、うん…また…

そういうとカナトさんは去って行ってしまった。

 

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