紗奈
どうしよう?まずはどこに行けば…
紗奈
う、うーん…
紗奈
そうだ、ここの世界の私はその、どこで…死んだんだっけ?
特にいい案も思いつかなかったので、
とりあえず思いついたことを口にしてみることに。
別の世界とはいえ、自分の死んだ話はあんまりしたくないなーと
思いつつ、りっちゃんに問う。
律
どこで死んだのかは分からない
律
見つかったのは、黒神湖
紗奈
え、そんなとこ行ったことない…
律
…殺された後連れ去られた、と考えられるから、湖の方に手掛かりを見つけるのは難しいんじゃないかな
律
その辺は警察の方が優秀な気がする
紗奈
うーんそうだね…
紗奈
(私であることで有利なことって言ったら…)
紗奈
あれじゃない?変装しないでさ、犯人が私を見つけそうなところを歩くとか
紗奈
で、動揺した人が怪しい、みたいな
律
だめだよおとりなんて、危ない…。他の案を考えよう
紗奈
…う、うーん…。じゃ、じゃあどうしようかな…
紗奈
え、えーっと…凶器はなんだっけ…
律
凶器はナイフ…らしいよ
紗奈
ナイフ…
紗奈
ナイフかぁ…
紗奈
(う…なんか具体的なことは考えたくない…かも)
律
…とりあえず、紗奈の家や学校、紗奈がよく行ってた場所、バイト先、などに行ってみよう
律
もちろん変装はしたままでね
紗奈
うん、わかった…
りっちゃんが、私の動揺を察してか、そう提案してくれた。