3-52

そんな感じで眠りについた次の日、
私は朝目覚めるなり、さっそく昨日のことを思い出してしまった…。

紗奈
(わーどうしよう…照れちゃって部屋からでられないよ~)

紗奈
(…おはようのキスとかあったら、どうしよう…)

紗奈
(いや、あった方がいいんだけど…)

うろうろ…。
紗奈
(あーもう…何してるんだろ、私…)

紗奈
(と、とりあえず部屋からは出よう、えい)

カナト
あ、紗奈ちゃん、おはよう

紗奈
あ、あ…おはよう…カナトさん

紗奈
あ、あの、きょ、今日はケーキの材料を買いにいこうかなって…

カナト
そっか

カナト
…今日はちょっと用事があるから、一緒にはいけないけど、大丈夫?

紗奈
あ、そ、そうなんだ…

あからさまにしょんぼりしてしまう私…。
カナト
ごめんね、紗奈ちゃん

そういうとカナトさんは優しく頭をなでてくれた。

そのなでなでに、きゅーんとなる私…。

紗奈
わかった、じゃあ今日は一人でショッピングセンター行ってくるね

紗奈
ケーキの材料とかいろいろみるから、私もちょっと時間かかっちゃうかもしれないし

カナト
ん、じゃあこれ、合いカギ

カナト
もし俺がいなかったら、使って

紗奈
う、うん!

紗奈
(…合いカギだって…。なんだかドキドキする…)

紗奈
(これって、恋人同士…みたいだよね…。えへへ…)

 

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