ラビスが乗り移ったからなのか、りっちゃんの出血は止まった。
ラビス
よーしじゃあ次は、そいつが目を覚ます前に拘束しないとね~ふんふん
そういうとラビスはロープのような謎の道具を生成し、
手も使わずに男をグルグルと縛り上げた。
ラビス
はい、いっちょあがりぃ
その後ラビは、
私を拘束していたロープも私に近づくこともなく
スパッと切ってくれ、
倉庫のシャッターも鋭いキックでぶちやぶり、
あっという間にそこから脱出することができた。
ラビス
んーとりあえず、ピンチは切り抜けたと思うけど?
紗奈
う、うん…ありがと
紗奈
と、とりあえず、病院と、警察に連絡する…
紗奈
(って…携帯電話がない…)
紗奈
こ、公衆電話は…
おろおろする私。
ラビス
はいはい、電話ならここにあるよん
ラビスがスッと携帯電話を差し出してきた。
ラビス
後、律は僕が連れて帰るから大丈夫だよ♪来た時も飛んできたし。翼で
紗奈
え……
紗奈
まさかりっちゃんの姿で…?
ラビス
うん、屋根の上をポンポン跳んだりね
紗奈
うわ……
紗奈
(も、目撃者…とかいないよね…??空飛ぶりっちゃんの…)