2-25

ラビスが乗り移ったからなのか、りっちゃんの出血は止まった。

ラビス
よーしじゃあ次は、そいつが目を覚ます前に拘束しないとね~ふんふん

そういうとラビスはロープのような謎の道具を生成し、

手も使わずに男をグルグルと縛り上げた。

ラビス
はい、いっちょあがりぃ

その後ラビは、

私を拘束していたロープも私に近づくこともなく

スパッと切ってくれ、

倉庫のシャッターも鋭いキックでぶちやぶり、

あっという間にそこから脱出することができた。

ラビス
んーとりあえず、ピンチは切り抜けたと思うけど?

紗奈
う、うん…ありがと

紗奈
と、とりあえず、病院と、警察に連絡する…

紗奈
(って…携帯電話がない…)

紗奈
こ、公衆電話は…

おろおろする私。

ラビス
はいはい、電話ならここにあるよん

ラビスがスッと携帯電話を差し出してきた。

ラビス
後、律は僕が連れて帰るから大丈夫だよ♪来た時も飛んできたし。翼で

紗奈
え……

紗奈
まさかりっちゃんの姿で…?

ラビス
うん、屋根の上をポンポン跳んだりね

紗奈
うわ……

紗奈
(も、目撃者…とかいないよね…??空飛ぶりっちゃんの…)

 

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