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シュウト
ふー…

シュウト
後さ、カナトは悪魔、全面的に反対みたいだけど、俺はあえて使役させることもできるって言っとくわ

シュウト
これ、お前にやるよ

紗奈
…これは…?

シュウト
悪魔が現れたときにこの指輪をつけて呪文を唱えるんだ

シュウト
そうすると紗奈には手出しできなくなる。まあ紗奈の方が上の存在になるってことだな

シュウト
多分紗奈なら使いこなせると思う

紗奈
……

シュウト
とりあえず使うか使わないかは別として、お前に預けとくよ

シュウト
いざという時に何もできないのはまずいからな

紗奈
……うん…

紗奈
…魔法って、教えてもらったら、うまく使えるようになる?

シュウト
まあ本人次第だけど。紗奈は結構筋がよさそうだから…

紗奈
(強くなれば…2人を助けることが出来るかな…。みんなを、守ることが、できるのかな…)

紗奈
……

紗奈
(カナトさんのそばにいても…いいのかな…)

シュウト
ま、とりあえず今は休んだら?

シュウト
俺も風呂入りてぇし、ちょっと家に帰るわ

シュウト
っと、俺、このマンションの5階に住んでるから。来たくなったらいつでもきていいぞ

紗奈
え…じゃあここは…?

シュウト
カナトの家だよ

紗奈
そ、そうだったんだ…

シュウト
それじゃ、またな~。ゆっくり休めよ

紗奈
うん……

紗奈
ありがとう、シュウトくん…

シュウト
おう

…シュウトくんはどうやらカナトさんと同じマンションだが、

別のところに住んでるようだ。

紗奈
(ん、あれ、シュウトくんがいなくなったってことは…)

紗奈
(もしかして今、カナトさんと2人っきり…!?)

 

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