3-42

とりあえず一人分しか場所が空いていなかったので、私が先にプレイすることに。

しかし輪はひとつも景品にかかることなく、輪は無くなってしまった。

シュウト
あれ…紗奈、下手くそなのな

紗奈
…輪投げはあんまりやったことないの…

シュウト
ふーん…じゃあ次俺やるわ

シュウト
なんか欲しいのある?俺とってやるよ

紗奈
え?えーっと…

紗奈
あのひよこグッズを狙ってたんだよね…

紗奈
…全然だめだったんだけど…

シュウト
ん、よし、わかった

シュウトくんが持っている10本の輪を一気に投げる。

え…

10本あった輪が全部景品にかかった。

紗奈
(え?あれ?輪投げってそんなに入るもの…??)

店の人も周りの人もちょっと驚いているようだった。

シュウトくん、まさかなんか能力使った?

シュウトくんにこそこそと話しかける。

シュウト
え?こんなの能力なんて使わなくても簡単だって

紗奈
そ、そうなんだ…

お店の人
お客さんすごいねー。はい、これ景品だよ。持ってきな

シュウト
あ、どうも

シュウト
はい、これ、欲しいっていってたやつ

紗奈
わあ…ありがとう…

その後もダーツやらなんやらで
景品をごっそりとるシュウトくん。

紗奈
(す、すごい…。シュウトくんはお祭りアラシだ…)

 

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