しばらくシュウトくんと2人で町を移動していると
ズズーンズズーンという激しい振動音がしてきた。
建物の影からそっと覗いてみると
うすぐらい電灯に照らされ何かがうごめいていた。
目をこらしてみると、家と同じくらいのサイズの蜘蛛…みたいなものが…。
紗奈
きゃ…
紗奈
(な、なにあれ、なにあれ…)
シュウト
やべ、めんどくさそうなモンスターがいるぜ。お前もいるし、なるべく戦闘は避けた方がいいな
シュウト
対パトローラー用の結界のせいで、あんまり力だせねーし…ちょっと回り道して…
シュウト
っと…やべ、見つかったみたいだ…。紗奈、はやくこっちへ…!
紗奈
う、うん…
私の手を取り、走り出すシュウトくん。
紗奈
は、は…
呼吸が…乱れる…。
そこにしゅるしゅると蜘蛛の糸らしきものが飛んできた。
光る短剣で蹴散らすシュウトくん。
シュウト
く、そ…やっかいだな…。ここは、戦った方がいいか…?