3-25

しばらくシュウトくんと2人で町を移動していると

ズズーンズズーンという激しい振動音がしてきた。

建物の影からそっと覗いてみると

うすぐらい電灯に照らされ何かがうごめいていた。

目をこらしてみると、家と同じくらいのサイズの蜘蛛…みたいなものが…。

紗奈
きゃ…

紗奈
(な、なにあれ、なにあれ…)

シュウト
やべ、めんどくさそうなモンスターがいるぜ。お前もいるし、なるべく戦闘は避けた方がいいな

シュウト
対パトローラー用の結界のせいで、あんまり力だせねーし…ちょっと回り道して…

シュウト
っと…やべ、見つかったみたいだ…。紗奈、はやくこっちへ…!

紗奈
う、うん…

私の手を取り、走り出すシュウトくん。

紗奈
は、は…

呼吸が…乱れる…。

そこにしゅるしゅると蜘蛛の糸らしきものが飛んできた。

光る短剣で蹴散らすシュウトくん。

シュウト
く、そ…やっかいだな…。ここは、戦った方がいいか…?

 

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