2-20

ラビス
ところでさ、一人でこわいでしょ…?僕が守ってあげようか…?

ラビス
契約してくれたら僕、全力で守ってあげちゃうんだけどな?

紗奈
近づかないで。誰が…あなたなんかに…

ラビス
クスクス。じゃあ一人でがんばってね?

ラビス
また危険な目にあっちゃうかもしれないけどー

そういうとラビは私の目の前から姿を消した。

紗奈
……

 

ラビがいなくなると、ぶるっと寒気がした。

あんなやつでも、話相手がいるだけましだったんだろうか…。

 

どうしよう…

これから一体どうすれば…

私一人で、何ができる…?

警察を頼ろうにも、私は死んだ人間…。

一体どう説明すれば…。

 

とりあえず、警察に相談だけでも…。

 

…でも、何も手掛かりなんてつかんでない…。

今日一日、私は一体何をしていたんだろ…。

無力…すぎるよ…。

 

りっちゃんも、こんな思い…してたのかな…?

…りっちゃん…。

りっちゃんお願い……。

無事でいて……。

 

 

”ゴッ”…

あっ…と思った時には、もう遅かった。

頭に鈍痛がし、

意識が遠くなっていくのを感じた。

 

…人の気配…。

おちる…黒い影…。

 

私は誰かに、頭を…殴られ…

そのまま意識を…手放した。

 

 

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