カナト
…ちゃん…紗奈ちゃん
カナトさんの声がする。
はっとして目を開けると、日はだいぶ傾いていた。
紗奈
え、あれ、今何時!?
紗奈
まさか、わたし、あれからずっと寝てました!?
カナト
うん、ぐっすりと
クスクスと笑うカナトさん。
紗奈
(うわ…。私、なにやってるんだろっ)
カナト
そろそろ起きないと、少し寒くなってくるかも
紗奈
う、うん…起きる…
紗奈
(っていうか寝るつもりなんてなかったのに…)
カナト
それじゃ俺、これから用事があるから、行くね
紗奈
あ、はい…
カナト
それじゃ、またね
紗奈
う、うん…また…
そういうとカナトさんは去って行ってしまった。